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「さやまちゃ塾」はお茶の1日体験学校!美味しいお茶を飲んだ時に笑顔にならない人はいない、と語る代表丸澤さんは狭山茶を伝承し、観光業界に貢献していく

日本三大銘茶狭山茶の産地で誰もが受講できるお茶の一日体験スクール「さやまちゃ塾」!

 

「さやまちゃ塾」では心洗われるのどかな農村風景に囲まれながらの、優雅なお茶体験。 熟練の茶匠が、狭山茶の技と極意を伝授!さやまちゃ塾は、すべての授業を英語でも対応可能です!

今回はさやまちゃ塾の丸澤武さんにお話を聞いていきます!本日はよろしくお願い致します!

さやまちゃ塾が立ち上げられた経緯について教えてください。

さやまちゃ塾狭山市

丸澤:簡単に言うと、いろいろなご縁がありお茶業界の方々と知り合うことになりました。
それ以前に観光に関わるお仕事をやりたいと思っていた中でお茶の仕事をやってらっしゃるお茶屋の方と一緒に体験を提供する事が観光の振興になるかなと。
そういった体験をしたいという方々がこの産地に来てくださるチャンスかなと。
観光の一つに寄与できるよねという事で始めたのが、設立の経緯です。

大袈裟な話、日本という国がこれから飯を食っていくとなると観光で飯を食うしかない、という事が5.6年前に出した私の中の結論でした。
この部分を伸ばしていかないとこれからは食っていけないと思い、観光に携わることに決めました。

前職のトヨタにいた頃にお茶に関わりたいと思った事はありませんでしたが、何か自分で新しいことに挑戦したいとは思っていました。
ただ、それが何かという事は具体的にイメージできませんでしたが、やるからには自分が得をするだけの話でなく、自分の周りの人たち、もっと言うと関係する業界や産業、さらに言うと日本全体という影響範囲に貢献できる仕事がしたいと思っていました。
一回仕事を辞めて、頭を冷やして考えて、色々な人のご縁を頼っていった結果、今の仕事に行きつきました。

さやまちゃ塾のこだわりや特徴を教えてください。

さやまちゃ塾狭山市

丸澤:農業体験でいうと、例えばいちご狩り体験やぶどう狩り体験、それこそ農業体験と言って田植えをする体験など、農家さんそれぞれが参加者を募って実際に行う事はよくあると思います。
私が行なっているのは、複数の農家さんと契約をして講師になっていただき、例えばお茶の摘み方を教えるコーナーでは実際にお茶屋さんの方から教わる、といった風にプログラム化しています。

それを複数のお茶屋さんでプログラムを少しずつアレンジして、それぞれの特色が出るようなプログラムを提供していて、お客様には好みに合ったお茶屋さんを選んでいただいています。
複数のお茶屋さんをまとめているという意味では、同じ体験ものでもなかなかないと思います。
体験そのものを提供するのではなく、プロデュースする役割というのが特徴ですね。

こだわりをあえて言うなら、安売りはしないと言う事ですね。
当体験塾は、定番のフルコースがあるのですが、お茶摘みをして、工場見学をしてお茶の作り方を学んでもらって、実際にお茶作りの真似事をしてもらう、利き茶をやってもらうといったお茶そのものを使った体験をしてもらいます。

さやまちゃ塾狭山市


それからお茶の淹れ方をきちんと学んでいただくといった固定のプログラムは、2時間くらいで6,800円となっています。
多分、一般の農家さんが行なっているプログラムと比べると高いと思いますが、それは自分なりのやり方で価値測定しています。
そうなると、今言ったプログラムを1セットで提供すると6,000円から7,000円で十分に満足していただけると思っています。
その価値判断の部分にはこだわりを持っています。要は、安売りをしないと言う事ですね。1000円、2000円で行なったら沢山お客様は来ると思いますが、それはしません。

さやまちゃ塾狭山市

あとは、お茶の講師をやっていただいているお茶屋さんからセレクトした良いお茶を仕入れて実際に通販で販売しています。
これも安売りするつもりは一切なくて、その商品・サービスに見合った価値で提供する事が大切で何でもかんでも叩き売りはしない、それでは買いませんというお客様は、すみませんがお引き取りくださいと言うスタンス、考え方が私のこだわりです。

お客様は、40代から50代にかけての女性が圧倒的に多いですね。
それはお茶という性質上、女性の方に興味関心のある方が多いです。男性は、お茶と言われるとあまり興味を持った事がない、あまり知りたいと思わないという方がほとんどです。
なんで40代から50代の方が多いかと言われるとやはり、一つはそれだけのお金を出せる経済的余裕がある事、また20代から30代の方は、仕事や子育てなどで忙しくて興味があってもいけないという方が多い事があげられます。コロナが明けてからは、海外の方も増えていきていますね。

実際に狭山のお茶をしっかりとした淹れ方で急須を使って飲んでいただくと、大半の方はいつも飲んでいるお茶より遥かに美味しいと言います。
やはり本物を飲んでいただきたいという想いがあります。
それを実際に飲んだら当然、買いたくなるんですよね。美味しいという理由ももちろんですが、お茶を作る工程を実際に体験していただくとすごく手間がかかっている事がわかります。
手間をかけて、最後に美味しいお茶を飲めるという事が分かると価値があると認めてくれますし、それを分かってくれてお茶を買いたいと言っていただいた時はこちらも嬉しいですし、参加された方も良かったと思える瞬間だと思います。

さやまちゃ塾の丸澤さんが働かれていて喜びに感じる部分について教えてください。

丸澤:それは皆さんが笑ってくれる時ですね。
お茶の一番の魅力は、本当に美味しいお茶を飲んだ時に笑顔にならない人はいないんですよ。
飲んだ人は幸せな気分になるのでその瞬間に立ち会えた時は嬉しいですね。
それがお茶の最大の魅力の一つだと思っています。

さやまちゃ塾の丸澤さんが働かれていて苦労されているところがあれば教えてください。

さやまちゃ塾狭山市

丸澤:お茶屋さんにプロとしてのスキルを提供してもらってお金をいただいているのでそういう意味では苦労とまでは言いませんが、お茶屋さんとの向き合い方は大切にしていかなければいけないと思っています。
彼らの事を最大限尊重してあげないと、農家に来てもらって皆さんに満足して帰ってもらうというプロセスが踏めないと思います。

農家さんにはそれぞれ流儀やこだわりがあるので、そう言ったものを最大限尊重すること、それらへの配慮には神経を注いでいます。

本質的な苦労については、お茶に対して門外から来た私が簡単にビジネスを拡大はできませんし、まだまだ事業としては成り立っていません。
いずれにせよ海外の方を含めて沢山の方に来ていただく、沢山の方に狭山茶を飲んでいただく、その機会を作ることに関してはずっと苦労はしていますし、これからも続くと思います。

集客に関しては、自主サイトを使うことがメインでそこからSNSで誘導をかけるのが一番大きいですかね。
あとは、お茶を好きな方はリピートしてくださる方が多いです。
初級は、お茶を摘んでお茶を飲んで終わりだとすると。その次は、フルコースでもっと深くお茶を楽しんでいただく、上級編はお茶に対してもっと詳しく体験しましょうとなるとステップアップをしてくれる事が多いので、まず最初に新規の方をどう捕まえるかは色々と工夫をしています。

さやまちゃ塾が今後伸ばしていきたい部分について教えてください。

さやまちゃ塾狭山市

丸澤:実を言うと、体験の話をずっとしていますが伸ばしていきたいのは販売面ですね。

ここ5年間くらい試行錯誤の連続でした。
通信販売で売りましょうというのは、たかが知れています。
じゃあどこかにお店を構えて売る場合、どこにお店を構えるのか、またはお店のメンテナンス費用などを考えると店舗を構えて売ることの費用対効果はかなり厳しいと。

という事もあり、今力を入れているのは卸売なんですよ。
今は、売り先を飲食店に絞って行っています。
お茶と言うと、寿司屋さんや居酒屋といった和食が思い浮かぶじゃないですか。
そういったお店に行ってお茶を買ってくださいと言ってもまず買ってくれません。
なぜかと言うと、そういった方は仕入れ先も決まっていてものすごく安いお茶なんです。
寿司屋さんや居酒屋さんなどで提供されるお茶はタダ同然なので、そういった所に狭山のお茶を買ってくださいと言っても見向きもしていただけないです。

じゃあどこに売るのかと言うと、今まで日本茶を扱っていなかったカフェやイタリアン、フレンチなどの洋食レストランなんです。
こういう所は、常に新しいものを取り入れたいと考えているんです。
そうでないと、他の場所と差別化できないからです。
私も都内に3、4軒、有名なカフェにも入れさせていただいています。
最初は、お店の方もどうなるかなと言っていましたが、結構リピートしてくださるそうです。固定客も付いてくださるし、デザートを食べた後にコーヒーではなくお茶が良いという方も多いそうです。

さやまちゃ塾の丸澤さんの思う埼玉県の魅力や好きな所があれば教えてください。

さやまちゃ塾狭山市

丸澤:私は関西の人間なので狭山も入間も所沢も川越もふじみ野も変わらなくて、アバウト埼玉というイメージです。

その地域でいうと、東京から近いという点ですね。色々な意味でこの地の利を活かさないという手はないと思います。
東京に観光客の方々が多い中で、その方達がその後どこに行くのかというと東京に留まる以外に京都や日光、鎌倉に行ってしまうんです。
埼玉県はとても近いのに全く来ないよねと、それをどうにかしたいと昔から思っているんです。この地の利は最大の魅力だと思います。

川越は成功モデルかも知れないですが、実を言うと観光客を確実に捉えられているかどうかでは及第点ではないんですよ。
皆さん、日帰りなんですよ。古い街並みを見て食べ歩きをして帰ってしまうので沢山来ている割には一人当たりの単価が低い。
ただ、埼玉県の中であの場所もある、あの体験もできる、あの美味しいお店もあるという風に沢山魅力を作れば泊まる必要がある、となるので2、3日いてくれるだけで単価が大きく変わります。
地域ごとに区切らず、埼玉県全体で東京から来てくれる方々と確実に2、3日捕まえるためにどうすれば良いのか常々考えています。

住所埼玉県所沢市美原町3-2957-9-203 〒359-0045
電話番号04 2941 6700
公式HPhttps://www.sayamagreenteaschool.com/